2018-08-29

夏休みの宿題と「アサガオの法則」

 夏休みの宿題のひとつに「アサガオの栽培日記」がある。「栽培記録」とまでいかなくても、6月ごろにタネをまき、夏休みにはいるときにはアサガオの鉢植えを持ち帰る。

 夏に植物を育てるのは本当は難しい。というか、「かん水」に気を使う。当然のことながら暑く、日照が強いので「よく乾く」。したがって、とりあえず「水」を「毎日」与えることになる。もちろん、夏休みの期間はそれで十分、正解だ。

 しかし、それが難しい。というか、かえって余計なことを引き起こす 。すなわち、「植物は毎日、かん水しないとだめだ。」と刷り込まれる。

 これが、困る。

 あまり植物を育てたことがない人にとって、人生の中で、植物を育てたことのある数少ない経験のひとつが「アサガオ」の栽培。あるいは、同じく夏休みの課題として持ち帰った「ヒマワリ」の栽培になる。
アサガオとサツマイモは同じIpomea属。サツマイモは滅多に花をつけないが、花をつけるときはこのような、合弁花。この写真はアサガオ。

 すると、それがすべての植物体験になり、ひいては「すべて植物は毎日、かん水しなければ枯れてしまう」となる。これが「アサガオの法則」。
 結果は明らか、春先のペチュニア、秋のコスモス、冬のシクラメンと植物や季節が変わろうが、手入れの方法は同じ。「毎日、水をやる。」だ。そして、本来育つべき長さの何分の一かの短い一生を終えることになる。そして、「私は植物を育てるのは苦手だ、」「植物はつまらん。」となる。

 夏にアサガオを育てる経験をさせるのなら、せめて冬にもガーデンシクラメンを育てることを体験させてほしい。「植物は季節によって、種類によって、手入れに違いがあること」、「かん水は必ず、毎日ではないことを」を当たり前のこととして、刷り込みたい。
 
 ちょっと大げさかもしれないけど、人生の中で、植物を身近に感じることができるのか、そうでないかとは、雲泥の違い。

 植物を知らなくても生きていけるけど、植物を知らないことに、気づきたい。

背の高いものは倒れる可能性があるので、敬遠されがちだったが、ここ、何年か再び、「背の高い」ヒマワリの人気が出ている。

★ヒマワリ キク科(Helianthus annuus) 原産地  北アメリカ
★アサガオ ヒルガオ科( Ipomea nil   ) 原産地  熱帯アジア、北アメリカ

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