2018-03-27

松虫通とコブシ

松虫通は大阪市の西成区から東に向かって阿倍野区、東住吉区、平野区に至る主要な道路。

八尾から仕事先に出かけるときによく通る道路のひとつ。


タブノキと足下がボックスウッド(セイヨウツゲ)

平野のほうから順にまずはタブノキ。しっかり見ることがなかったこれまで、この木はマテバシイだと思っていた。しかし、よく見ると蕾をたくさんつけていて、これはマテバシイではないな、と。
そして足下に「根じめ」というのか、低木の生垣が配置されている。この辺りはボツクスウッド(セイヨウツゲ)だ。とてもきれいに剪定されている。ややもすると街路樹は造園屋さんの都合で、本来の樹形とは程遠いベリーショートに刈り上げられることも多い。「何や、これ。」と感じることもあれば、同じような仕事を請け負うこともあり、「仕方ないかな、。」と感じることもある。
コブシと足下にきれいに剪定されたボックスウッド(セイヨウツゲ)

続いてコブシ。コブシはモクレン科。この時期に同じように花をつけるハクモクレンとよく似ている。コブシのほうが少し花が小ぶりなことや、花のつけ根に葉があること、モクレンが9枚の花被で、コブシは3枚がみどり色なので、6枚のように見えることなどで区別がつく。

公園や庭木ではよく見るコブシ。街路樹は珍しい。大阪市の南部、堺、八尾辺りで街路樹として見ることはあまりない。
松虫通の多くを占める東住吉区のゾーン。コブシの街路樹だけでなく、まちのあちこちに花を植え、木を育てているのを見ることができる。それだけに街路樹にも気をくばっているのかな、と想像している。

途中、商店街の入り口辺りに大クスノキがある。これは東住吉区に限ったことではなく、あちこちクスノキはこんな風にして保存されている。
特に市の保存樹木というわけではないが周りに支柱がされている。クスノキ
 さらに西に進むと「桃が池公園」。ここには、名前の通り入口辺りにモモが何本か植えられている。ここには、簡単なエクササイズができる器具というか、道具が設置されていて、それを散歩中のおじいさんが立ち寄り、運動している。以前、おじいさんが鉄棒で懸垂をしているのを見て、一念発起、懸垂をしてみた。せいぜい2回。それから、普段の運動のルーティンに「懸垂」を取り入れている。
桃が池公園 入口にハナモモ
この先、西に向かうとあびこ筋、阿倍野筋と交わって最終、西成の岸の里交差点に至る。
あびこ筋から西の街路樹は今回リサーチができていなので、またの機会に。

犬の散歩兼ジョギングに出る。春の夜の匂いがする。
何となく、生暖かい、湿気を含んだ甘いとまではいかないが、植物のゆるいにおいがする。明らかに冬のピンとした張り詰めた空気とは違う、「春の夜のにおい」。植物が動き出した。

●タブノキ(クスノキ科) Machilus thunbergii 原産地 日本、中国

●コブシ(モクレン科) Magnolia kobus  原産地 日本、朝鮮半島

●ハクモクレン(モクレン科) Magnolia heptapeta 原産地 中国

●ボツクスウッド(ツゲ科) セイヨウツゲ Buxus sempervirens  自生地 地中海沿岸、西アジア

●クスノキ(クスノキ科) Cinnamomum camphora  生育地 台湾、中国、ベトナム

●ハナモモ(バラ科) Prunus persica 原産地 中国




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