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| 美術館までの道。京都東山の天台宗のお寺 青蓮 院の周囲に見ることのできた、巨木のクスノキ |
京都にゴッホ展(京都国立近代美術館)を見に行ってきました。吐く息が白い。
ゴッホは日本で言うと、江戸時代のおわりから明治にかけての人。浮世絵が気に入って、大の日本びいき。その画風に浮世絵の要素を取り入れた。黄色のバックや、青のバック。
おりしも、「クールジャパン」ではないけれど、、「ジャポニスム」。日本の文化がもてはやされた。ヨーロッパの人が浮世絵を知ることになるきっかけの一つが、日本から輸入される「陶磁器」の緩衝材として。(今なら「発泡スチロール」の感じ。)
書き損じた浮世絵や気に入らない浮世絵をくるっと丸めたんだろうか?
一方、全然話は違うが、ヨーロッパから同じころ日本にガラス製品が輸出される。そのとき緩衝材に使われたのが、乾燥させた「クローバー」詰め物の草でシロツメクサだ。そのタネが落ちる。
その後、クローバーは家畜の牧草として栽培されることもあって日本全国で普通に見ることのできる植物になった。「幸せになれると」見つけることに躍起になる、あの四つ葉のクローバー。白いマメの花が小さく固まって一つの花のように見える。
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| 作業場にある「クリムソンクローバ」の苗、花は4月に。 |
一方は日本の文化を紹介し、その後連綿と続く絵画の流れを生み出した。もう一方は河原の土手で女の子が花飾りをつくるぐらいに身近なものとなった。
遠く離れていた文化と植物が同じ「緩衝材」をキーワードにしてあちこち行き来していることが面白い。
本質的に「植物」とか「文化」とかはそういう風にして「するっと」意図する、しないにかかわらず、すり抜けていくものなのかもしれない。侵入者として。
それにしても、京都は街路樹の少ないまちのようです。樹木より、お寺や神社やあるいはその中の庭を見てください、ということか、。
クスノキは巨木になることが多く、あちこちで、記念樹になっています。これは、京都市の登録天然記念物に指定されている。樹齢800年とある。とにかく大きい。
★クスノキ 楠(クスノキ科 Cinnamomum camphora) 生育地 台湾、中国、ベトナム、日本
★クローバー 和名 シロツメグサ(白詰草) (マメ科 Trifolium repens) 原産地 ヨーロッパ
※ 写真はクリムソン・クローバーと呼ばれる「赤い花の穂が長い鼻のように伸びる」クローバー(Trifolium incarnatum)


私もゴッホ展に行ってきました。ゴッホの作品だけでなく北斎や広重の作品も見る事ができとても良かったです。当時シロツメクサが緩衝材に使われていたと知り驚きました!
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