25年前、はじめて訪問したときは4月。空から降り注ぐように青い花、ジャカランダが咲いていた。
ジャカランダだけではなく、カエサルピニアやホウオウボクと赤やオレンジの花が咲き乱れていた。
「青年海外協力隊」の野菜の仕事でチマルテナンゴというまちの農業試験場で仕事をすることになっていた。活動をはじめる前にスペイン語の語学研修の為、隣の町、アンティグアで「ホームステイ」をしていた。
食事に慣れないこと、「スペイン語」が思ったように話せないことなど、不安だらけで、「ジャカランダの美しさ」に気が回らなかった。なんと、もったいないこと。
今回訪問したのはそのジャカランダを見たいと思っていたくせに、「雨季」。ジャカランダの開花時期ではなかった。初歩的なミス。
| アンティグアの中央公園のジャカランダ。葉がわさわさしていた。 |
仕事のスケジュール上、他の日程では休暇がとれないこと。それに、グアテマラでの活動中ずっとお世話になった、「グアテマラでのお母さん」のような、オルテンシア。「早く行かなきゃオルテンシアが、生きてる間に」、とか勝手に想像して、、
今回、その職場、農業試験場(ICTA イクタと呼ぶ)を訪ねた。昔一緒に働いた多くの仲間(グアテマラ人)は職場が変わったり、中には死んでしまった人もいた。しかし、何人かの昔の仲間に会うことができた。ハグ、そしてハグ。歓待してもらった。感激。
わずか2年しかいなかったし、大活躍もしなかった。それなのに歓迎された。感謝。無駄ではなかったんだ。25年前、遠い昔にこのチマルテナンゴに一人の日本人が住んでいたこと、グアテマラ人と一緒に働いていたことを覚えてくれていたことに感激した。
頭の中にははっきりと「空から降るように咲く青いジャカランダ」が見えた。あのメルカード(市場)の前の通りに沿って青の流れができる。サルサの音楽がガンガン鳴る、危険だと言われるカミオネッタ(現地のひとが乗る都市間バス)がジャカランダの波のその下を走る。
今度、いつかはわからないけど
Hasta la vista !(また会う日まで!)
★ジャカランダ(ノウゼンカズラ科) Jacaranda mimosifolia 原産地 中南米
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