2018-05-29

「雑草」という名前の植物はない


植物にはすべて固有の名前がある。
「雑草」という名前の植物はない。
公園の端っこにうっそうとして生えているものにも、何かしら名前がある。それは、あまり好かれない「セイタカアワダチソウ」だったり。


ヒルザキツキミソウ
 何台もの車が通る大通りの中央分離帯に生えていても、それは「ツキミソウ」だったり。「ヒルザキツキミソウ」-もともとは観賞用に日本に入ってきているが、その後エスケープ(逃げだし)して今ではあちこち、「雑草化」している。アカバナ科のエノテラ属。


 犬の散歩の道中、小さな濃いピンクのボタンのようなかわいらしい花を見つける。
ユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)。こっちに一つ、あっちに一つと見ていると、結構な数、咲いている。こちらも同じアカバナ科エノテラ属。
ユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)

 園芸店の店頭やホームセンターの園芸コーナーにあるものだけが「花」ではないし、「植物」でもない。「園芸植物」だったり、「観賞用植物」という言い方もできるが、それだけでは十分でなくて。

 本来、きれいなと感じたものを手に取って、ある時はお墓の供え、ある時は何かのイベントに使ったのだろう。そこには、「売ってる花だからきれい」、だとか「売っていない花はきれいでない」という区分はない。

 高校の時、野球部。7月、夏の予選前。暑い練習の合間。校舎の間のピロティ―の芝生の中に、ニワゼキショウやネジバナを見つけて、なんてきれいな「雑草」と思った。その時はもちろん名前を知らない。

「雑草」という名前の植物はない。でも、もし、名前のない植物に出会ったら、、、その植物に名前をつけることができる。自分の名前のついた植物。

★ヒルザキツキミソウ アカバナ科(Oenothera speciosa)
原産地 北アメリカ

★ユウゲショウ(アカバナユウゲショウ) アカバナ科(Oenothera rosea) 原産地 南米~北アメリカ南部






0 件のコメント:

コメントを投稿

サツキツツジ

  梅雨に入って、サツキがあちこち満開です。ツツジの仲間はたくさんあって、 これまでに花の大きなヒラドツツジ、クルメツツジなどが咲き終わった。しんがりはサツキ(ツツジ)。 ●2,3年前にできた八尾のショッピングモールの外周にサツキが植えられている。 満開を少し過ぎたあたり。遠目に...