まちの中の「センダン」なんと言えば、いいのだろう。
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| 小さな花が集まって、遠目にはタピオカかカエルの卵のようにも見える。 |
街路樹の中にときどき、本来植えられたものとは違うものが混ざる。雑草という言い方があるとしたら、まるでそれは「雑木」(ざつぼく)か、。
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| シラカシの横にいつの間にか生えるセンダン。気がつくと大きくて抜けない。 |
「ぞうき」はもともと、クヌギやコナラなどの薪に利用される雑多な落葉樹を指すもの。そういうものが集まっているところを「雑木林」(ぞうきばやし)。
しかし、スギ、ヒノキなどの針葉樹が建築資材として利用価値があるのに対して「役にたたないもの」として対比させられる広葉樹を指して「ざつぼく」というようになったらしい。(こちらは本来、お役所言葉)
しかし、ただ単に「役に立たない」とは言い切れない。
「センダン」という木がある。街路樹の中に「混ざる」ものとして一番先にあげることができる。5月中、小さな5枚の白い花びらと中央にオシベが集まった筒が紫色をしたかわいい花をつける。その香りは、ジンチョウゲの甘い香りをもう少しほのかにしたような、。そんな上品さを持つ。
その淡い紫色のことを「オウチ」といい、センダンの昔の名前であるとともに、「樗色」というそうです。
そのセンダンはアベリアやシャリンバイ、プリペッドの低木の中に混ざる。手入れの段階で、それを見逃すとその成長の早さからか、いつの間にか抜くに抜けない大きさになる。
そして、いつの間にかそこに居座る形になる。すっかり、もとから計画されたようにそこに居座ってしまうのだ。
センダンは厄介かもしれないけど、いい匂いもするし、、。神出鬼没、独特の存在感がある。楽しいな。と思っていると、「見つけました。」センダンの街路樹を。
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| 右側(西側)が大阪市立大学、左側(東側)は我孫子南中学。花はもう、終わっている。 |
大阪市住吉区、大阪市立大学の周囲。
羽状複葉に分かれた葉とどっしりとした幹、そこから伸びて横に張り出すように出る枝。
遠目に威風堂々とした姿が、どちらかというとスマートな街路樹が多い中、特筆です。
よくよく調べてみるとセンダンは西日本では公園樹やもともと街路樹としての利用があげられています。私がただ「町の侵入者」としてセンダンがあまりに印象的だったので、「ざつぼく」と勘違いしただけでしょう。大和川の川岸にもよくよく見られます。
●センダン(Melia azedarach)センダン科 分布 ヒマラヤ、中国、台湾、日本、朝鮮半島南部



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