2018-07-30

夏休み

夏休みはそこから始まる。
朝早くから鳴くセミの声とラジオ体操の歌。

子どものころ、それは小学校の高学年までのころ。
毎年おじいちゃん、おばあちゃんのいる田舎(石川県加賀市)に夏休み、冬休みに何日も
過ごすことが定番だった。

冬休み。寒い冬、おじいちゃんに夜中起こされてトイレ(便所と言ったほうが、)に行く。家の離れに便所はあった。冬の深夜、薄暗い電気に照らされて、ガラスの向こうに雪が降っているのがぼんやりと見える。どこかで読み聞かされた「雪女」が出てくるのはこんな日、こんなシチュエーション。外を見ないようにして恐る恐る便所に行った。

夏休み、どこからどこまでが家の敷地かわからない庭の一角に派手な色と変わった形の花を見つけた。その時、何の花かはわからなかった。
 その当時、球根のカンナやグラジオラスはちょっと変わった、ハイカラなものだったのかも。おじいちゃんは新し物好きで、ちょっと先端を行ってたのかもしれない。

しかし、何よりそのショッキングな色合いと何となく庭の隅っこに隠れて咲いているような状況が、子どもながらに「見てしまった」、「見てはいけないものを」という気にさせた。
 普段見るヒマワリやパンジ-なんかとは違うカンナとグラジオラスの色目、カタチの奇抜さ、大胆さに驚いた。そして変に興奮したのを覚えている。
今はグラジオラスを見ても「興奮」しない
カンナは時々道路の分離帯に固まって植えられているのを見ることができる

還暦(喜寿か?古希か?)のお祝いに赤いちゃんちゃんこ着て喜んでいる写真が残っている、おじいちゃんは今から思うと、何となくショッキングな色目が好きで、花をつくっていたのだろう。そういうところは遺伝している?

★カンナ(カンナ科)Canna indica 原産地 熱帯アメリカ 
★グラジオラス(アヤメ科)Gladiolus 原産地 アフリカ、南ヨーロッパ、西アジア





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