2020-04-26

雨上がりのクスノキ

前の日一日、雨が続いた。
そんな次の日の朝、植物はおとなしくはしていられない。


大阪市鶴見区、鶴見緑地と道路との境界に植えられている。その典型的な「もこもこ樹形」
サワサワとみずみずしい。
新芽を出しはじめたクスノキが雨上がりの朝、ちょっと冷たい風に揺られて右に左になびいている。新芽に朝日があたり、いろんな色に反射して気持ちよさそうだ。

常緑の植物は落葉樹のように一斉に色づくわけではないけれど、新緑の季節は思い思いに色づく。


 クスノキはもともと街路樹の定番。あちこちにあったような気がするが、最近はトウカエデ、ハナミズキなでに取って代わられてしまっている。
 さらに、道路わきの街路樹はどうしても「車の視界を遮らないように」だとか、「歩行者のじゃまにならないように」など制約が多い。さらに剪定業者の都合も重なり、「ぱっつん、ぱっつん」に短く切られることも。
 人間との共生の為とはいえ、つまらない。


このぐらいの長さで剪定されれば、まだましです。近鉄大阪線 八尾駅付近
もともと、植物になじむのは「野菜」をつくることから始めたので、「樹木」のことはあまり知らなかった(知らない?今も?)。そんな中でまず、一番はじめに「好き」になったのがこのクスノキ。どこにでもあって、そのスタイルというか樹形がいかにもスタンダードな絵に描いたような「もこもこした」木の形だったから。そして、たぶんはじめは「新緑の葉」の柔らかさを気持ちよく感じたのだと思う。


クスノキ(クスノキ科ニツケイ属)Cinnamomum camphora) 分布 、台湾、中国、ベトナムの暖帯から亜熱帯にかけて。





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