その中で一番扱い量も多く、あちこちでなじみのある草花がセンパフローレンスといえる。
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| そのセンパフローレンスをサイドに使ってハンギング・バスケットをつくる。天にはペチュニアを。 |
ペチュニアの中で雨にも強く春花壇の王者になったサフィニアが登場する以前、昔はまさにベゴニア・センパの独壇場。特に、公共の緑化スペース、道路の端の緑地帯、公園の大規模花壇などに、あちこちで使われていた。特に、夏の間、十分なかん水でなくても何とか育つ、「耐乾性」というか「耐暑性」が重宝がれた。
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| こちらは2月末に生産者からプラグ苗で仕入れたものを4月はじめ頃まで養生して、その後バスケットに使用 |
そんなベゴニア・センパはサフィニアなどのスターペチュニア群に主役の座を追いやられた感が強かった。しかし、この3年~4年前ぐらいから、それ以前のぱっとしない花色から同じピンクでも、キラキラと豪華に、同じ赤でも、つやつやと深い色に工夫が凝らされてきている。どちらかというとリーガスベゴニアの色目のような感じに変わってきた。(ような気がする。)
そういうことを感じるこの頃のベゴニア・センパフローレンス。今年の2月、まだ、移動が不自由でない時期に初めて沖縄に行く機会があった。そこで見るいろんな植物はブーゲンビリアやハイビスカスなどのいかにも熱帯地方というものだった。
そして、道路の緑地帯にこのベゴニア・センパフローレンスが絨毯のように植えられていた。大阪じゃ、まさかの2月、いくらタフなべゴニアでも、特に霜が降りる時期には傷んでだめになる。その2月、沖縄のベゴニアが普段、そんなことを感じることもないのに、ベゴニア・センパフローレンスがきれいに見えた。いや、きれいだった。
植物は場所によって(気候によって)、同じ植物でも、どこか違いがあって、全く同じ種類でも違う。それは、全体の大きさだったり、育ち方だったり、もしかして色の見え方だったりするのかも。そこが植物の面白さのひとつだとも言える。
ベゴニア・センパフローレンス(シュウカイドウ科 ベゴニア属)Begonia semperflorens
原産地 南米


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